サツマイモへの手紙

昨年12月にTOKYO FM「日本郵便SUNDAY’S POST」に出演させていただきました。番組内で「今手紙を出したい方へ向けた手紙」を書いて読むというコーナーがあり、対象は人ではなくて概念などでも良いというお話でしたので、「さつまいも」に対して手紙を書いてみました。

放映になってからしばらく経過していますが、ブログに残しておこうと思いまして、以下に当日用意した手紙をそのまま転記することにします。


親愛なるさつまいもへ

私が小さいころからもっていた農業や環境に対する問題意識、また会社員として働く中で感じた食事や栄養の重要性、そういったことに自分の経験やスキルを活かしていこうと考えた時に、ある意味、事業パートナーとして選んだのがあなたでした。当時、あなたに特化することは、周りからはニッチすぎるとか、無謀だとか、言われましたが、今となってはこの選択は間違ってなかったと強く感じています。

10年前に何のあてもないところから、いま考えれば無謀にも起業し、紆余曲折ありながらもなんとかやってこれたのは、あなたが芋づる式に人を繋げてくれ、その縁を大切にしてきたからだと思っています。あなたに関わる人は、少し変わった方が多く、みな魅力にあふれた方ばかりで、それもまたあなたの魅力の一つです。

数年前にあるテレビ番組に「さつまいもオタク」として出演させてもらった時、私はかなりあなたのことがわかった気になっていました。しかし、その後も、知れば知るほど、新しい疑問がわいてきて、あなたに対する興味・関心はつきることがありません。これからの残りの人生で、どれぐらい理解できるのだろうか?そんなことを常々考えています。

あなたが繋げてくれた縁を大事に、さらに新しい次の世代や世界に繋げていくことが自分のライフワークだと考えています。また、万人に好かれるあなたではありますが、まだまだその魅力や可能性が十分に広く伝わっているとは思えません。少しでも多くの人に、少しでもその魅力や可能性をより知ってもらえるように、これからもあなたに向き合いながら、活動を続けていきたいと思います。

橋本亜友樹