サツマイモ価値再構築プロジェクト
”ROOTS REBOOT”
プロジェクトの背景と目的
サツマイモや焼きいもを代表とするその関連商品は、第4次焼きいもブームの始まりから十数年が経ち、当初は珍しく特別感があったものも、コモディティ化してきています。専門店や小売店では年間を通じて提供されるようになり、サツマイモを使用した商品も数多く企画・販売されています。また、関連イベントも全国各地で盛んに開催されています。しかし、昨今の商品やイベントでは、特定の品種やブランドのみが取り上げられ、「甘み」のみが強調される傾向にあります。このような状況では、サツマイモ全体への消費振興は限定的であり、ブームもピークを過ぎてこのまま収束に向かうと考えられます。
そこで、日本の伝統的な食材であるサツマイモが持つ根源的な価値を再認識するとともに、新しいライフスタイルへの適応や食文化の再構築を目指すことが重要と考え、プロジェクト“ROOTS REBOOT“を発足させます。
※ ROOTS REBOOT(ルーツ・リブート)
サツマイモの古くからの価値・利用法を再認識し、新たな可能性を探求し、新たな価値を生み出すという意味を組み合わせたもの。“ROOTS”はさつまいも自体と根源的な価値のダブルミーニング。
プロジェクトのビジョン
私たちは、サツマイモの栄養価、多様性、持続可能性という本質的な価値を再認識し、現代のライフスタイルと食文化にフィットする新たな形を創出します。サツマイモが持つ可能性を最大限に活かし、それによって人々の生活がより豊かで健康的なものとなるよう推進します。
プロジェクトのコンセプト
“Healthy & Delicious”
(健康&美味しさ)
サツマイモはその自然の甘さと満足感を提供しながら、食物繊維やビタミン、ミネラルなど、健康に必要な栄養素も豊富に含んでいます。ただ美味しいだけでなく、健康志向の人々にも魅力的な食材です。
“Versatile & Innovative”
(多様性&革新性)
サツマイモは焼く、煮る、蒸す、揚げるなど、基本的な調理法だけでなく、加工原料としても非常に多用途です。さまざまな新しい商品開発の可能性を秘めています。新しいレシピや商品を通じて、その利用法をさらに広げることで、日常の食生活に深く組み込むことを目指します。
“Local & Sustainable”
(地域&持続可能性)
サツマイモは日本の様々な地域で生産され、地域経済と農家の生計を支える役割を果たしています。生産は低資源で行うことができ、環境への負荷も比較的低いです。そのため、サツマイモは持続可能な農業に貢献する食材と言えます。
2つのイニシアティブ
プロジェクトを具現化し、目標を達成するために、私たちは2つのイニシアティブを定義しました。それぞれ異なる対象者に焦点を当てており、共にさつまいも産業の革新と発展を目指しています。
消費者向けイニシアティブ
「さつまいもパラダイス」
さつまいもの無限の可能性と魅力を全ての人々と共有し、さつまいもの食文化に満ちた楽園を創り出すことを目指します。 私たちは健康と美味しさを両立するようなさつまいも商品やレシピの開発を行い、さつまいもについての様々な情報の提供や、さつまいもを使ったイベントの開催も行っていきます。 私たちのビジョンは「さつまいもを通じて幸せを届ける」ことです。さつまいもの歴史ある食文化や健康への貢献といったさつまいもの価値を再認識し、一人でも多くの人々が楽しみながらさつまいもの恵みを享受できる社会が私たちの目指している姿です。
生産者向けイニシアティブ
「さつまいもネクスト」
さつまいも産業の未来を担う新技術と生産者の育成に焦点を当てています。 新しい農業技術と資材を活用して、さつまいもの生産プロセスを革新的に進化させ、生産効率と品質の向上を目指します(さつまいもネクストテクノロジー)。 生産者がさつまいもの最適な栽培、管理、収穫に必要な知識とツールを習得できるような教育プログラムやトレーニングの提供、および生産者同士が交流できるネットワーキングの機会を提供することで、個々の成長や人材育成をサポートします(さつまいもネクストファーマー)。 さらに、新技術導入や人材育成を通じ、さつまいもを活用した持続的な地域活性化に取り組む地域をサポートします(さつまいもネクストコミュニティ)。 これら全体を通して、さつまいも産業全体の持続可能な発展を推進します。
お問い合わせ
プロジェクトについて詳しく知りたい方は、橋本までお問い合わせください。