日本一焼きイモ好きのさつまいも生産者

現代農業2012年2月号に日本一焼きイモ好きとして紹介された渋谷俊雄さんを訪問してきました。
茨城県行方市で紅赤や紅あずまを中心に生産されています。

今まで見てきたさつまいも生産者さんは、蔓切りや掘り起こしを機械でされてから、手で収穫するところが多かったんですが、渋谷さんは大きな圃場を持たれていることもあり、収穫も機械でされていました。

この時に伺ったテクニックとして、さつまいもの苗を植える際に、苗をさす方向を隣同士で反対方向にされるそうです。そうすることで、機械を反転させることで続けて収穫が可能となり効率化が図れるそうです。また、一人で作業されていることもあり、すべて収穫するのではなく、ある程度の掘り残しがあっても放置されるそうです。この辺は労働力にかかるコストも意識されながら作業されていて、なかなかここまで考えておられる方はいなかったので、非常に勉強になりました。

日本一焼きイモ好きという肩書とおり、畑のそばに焼き芋用の石油ストーブが完備。
伺った際はいろいろな品種を焼いていただきました。

また、渋谷さんは自分の圃場でとれたさつまいもなら、どの圃場のどのあたりでとれたさつまいもかということが、食べてみればわかるそうです。日照条件や水分量(圃場は完全に平面ということはないので、水がたまりやすい場所がある)によって味が微妙にかわるそうです。渋谷さんは無類のワイン好きなだけあって舌が鋭敏すぎますね。

焼き芋バーのようなアイデアも持っておられて、この時は渋谷さんのお話を聞いていろいろと発想が広がりました。
諸事情があって渋谷さんのさつまいもをまだ取り扱いできていないのですが、もう少し大きくなれば絶対にまた伺って、渋谷さんのさつまいもを皆さんに味わっていただきたい!と思っています。

ちなみに、現代農業2012年2月号はさつまいも好きにとってはバイブルのような本です。
Amazonだと中古しかないようですが、東京神保町にある農文協農業書センターになら置いてあるかもしれません。ご興味あればお問合せしてみてください。