以前参加した勉強会の中で、「ないものねだり」から「あるもの探し」へという言葉が心に響きました。
あそこは気候が良いからとか、有名な観光地があるからできるのであって、うちでは出来ないとか言っているところが多いけど、磨けば光るものが何かしらある、それは他から見つけてくるものではないという話でした。
ただその一方で、現在、様々な地域が地域ブランド化の取り組みを行っていますが、うまくいっていない事例も多くみかけます。
例えば、Googleで「さつまいも ブランド化」で検索すると8万件ぐらいヒットしますが、この中で近年の成功事例は茨城県行方市の取り組みぐらいだと思います。
「地域ブランド化」が失敗に終わる理由
失敗する主な理由については下記の記事にまとまっています。様々な地域を見てきた身としても同じことを感じます。
「地域ブランド化」が失敗に終わる3つの理由 | 地方創生のリアル
理由1:ブランド化に適さない凡庸な「地域」と「商材」
理由2:コンサル頼みでは「汎用品・地域ブランド」しか生まれない
理由3:資源不足なのに難易度の高い方法に取り組む非合理
さつまいもは環境適応性が高いので、日本のどの地域でもそこそこの品質は出来上がります。そのため、商品自体や価格で違いを出すのは難しいので、サービスやブランドで差別化をするしかありません。
行方市は焼き芋の食べ方を消費者にわかりやすく伝える(サービス)という取り組みから、ブランド形成にまで結びつけました。
ブランドとはその商品の名前やパッケージなどを見聞きした際に消費者が抱く定性的なものです。そうなるまでには非常に時間がかかります。
ブランド化は小さな取り組みの積み重ね
いま成功しているいるところも最初は小さな取り組みだったけど、それを磨く努力も同時に絶え間なく行なってきたんじゃないかと思います。
ブランド形成には少なくとも5年、多くは10年以上継続が必要です。その間、気を抜くことはできません。
地域ブランド化を考えられているところはそれぐらいのスパンで取り組む並々ならぬ覚悟が必要です。外部コンサルを入れるとしてもずっと付き合ってもらえるところを選ぶべきだと思います。
ということで、さつまいもで地域ブランド化や地域活性を考えられているところは、さつまいもで100年続く企業を目指している弊社までご連絡いただければと思います。