台湾での出会いによりクリアになった さつまいもカンパニーの方向性(前編)

10月頭に台湾高雄を訪問したのは、実は台湾のさつまいも専業企業である瓜瓜園さんから、高雄国際食品展覧会と自社工場を視察しませんかというお誘いをいただいたのが直接的な理由でした。

台湾でさつまいもがどのように食べられているかの調査については、以前から夜市でさつまいもスティックが売られているという情報を聞いていたので、それを見てみようという感じだったんですが、思わずいろいろとサツマイモに出会ってしまったので、3回にも渡ってレポートさせていただきました。
さつまいもを求めて台湾へ 夜市で出会ったお馴染みと新しい味
台湾高雄でさつまいもを探して街歩き編
台湾高雄で出会ったさつまいもメニューを片っ端から食す

さて、瓜瓜園さんとの繋がりは、2年ほど前にホームページから問い合わせをもらったのがキッカケでした。当初は台湾からメール?と怪しんだのを覚えています。
その後、何度かメールでやり取りをさせていただき、2014年に幕張で開催されたFOODEXでは実際に会ってお話をさせていただきました。
その際に台湾産の焼き芋やさつまいも茶を試飲試食させてもらい、日本産と遜色のない台湾産サツマイモの美味しさに驚きました。

高雄国際食品展覧会

高雄国際食品展覧会の会場は高雄展覧館(Kaohsiung Exhibition Center)。
2014年にオープンしたばかりということで建物は非常にきれいでしたが、周りの道路は工事中でホテルから歩いていくのにはやや苦労しました。

台湾と日本のさつまいも情報交換

日本のFOODEXであった際も、日本と台湾のサツマイモ事業環境について意見交換をさせていただいたのですが、今回も主に私からは日本における人気のあるサツマイモの品種や、どのような形で食べられていることが多いのかというお話をさせていただきました。
瓜瓜園担当者(後で知ったのですが創業者の息子さんでした)からは、瓜瓜園がどのようにサツマイモ事業に取り組んでいるか、また日本の宮崎や鹿児島からも六次産業化の成功事例として視察に来られるというお話を伺いました。
また改めて書きますが、サツマイモを軸として、生産から販売までを一貫して行っている事業モデルには、さつまいもカンパニーとして実現したい姿に近かったので(いや、むしろそのままかも)、非常に話を聞いて興奮しました。
ちなみに、六次産業化という言葉は、日本で提唱された言葉ですが、わかりやすいので使っているとのことでした。

高雄国際食品展覧会には、主に国内や他のアジア諸国(シンガポール等)からバイヤーが来ていたようですが、冷凍焼き芋の人気がすごかったです。
「農場から食卓までの専門家」とは素敵な言葉ですね。

となりの会場では調理器具などの展覧会も同時開催されていまして、そこでは下のような焼き芋専用器が売られていました。日本だとローストチキンがぶら下がってそうな器械でしたが。

日本からの出展者のブースがありました。
なると金時も展示されていましたが、台湾産さつまいものおよそ3倍の値段だったそうです。
リンゴや梨などの果実はある程度価格差があっても売れると思うのですが、サツマイモは3倍の価格差に見合う味/品質の差があるかは微妙に感じました。

さて、次回の後半では、いよいよ瓜瓜園さんの会社/工場を訪問させていただいて、いろいろと感銘を受けた話で締めくくりたいと思います。