サツマイモと豚肉って似ていると思うんですよね。
世界的にみれば貧者や下流の食べ物という印象があり、「ブタ野郎」「イモねえちゃん」など差別用語的な使われ方をしたりと、残念でしょうがありません。
ただ、ともに戦時中など非常時の栄養源として活躍してきたところや、粗放的に育てやすいところも似ています。
最近読んだ本の中には、豚の評価として「これほど人にとって有益で便利な家畜もいなければ、変化に富んだ贅沢な食事を与えてくれる家畜もいない」と書かれていました。
「家畜→作物」に変えれば、そのままサツマイモにも当てはまるんじゃないかと思います。
食糧問題はサツマイモ+豚で解決
以前より『(農業+IT/AI)✕サツマイモ=社会および環境の課題解決』という数式を考えていましたが、持続可能性やタンパク源の確保といった抜けがありました。
ただそこに豚を加えると、『(農業+IT/AI)✕(サツマイモ+豚)=社会および環境の課題解決』という数式にアップデートでき、サツマイモ×豚で健康生活が実現できると思います。
単純に食べ合わせだけの話ではなく、さつまいもは豚の飼料として抜群に良い餌です。
鹿児島県の黒豚、千葉県のいも豚など、さつまいもを食べさせることで肉質や栄養価が高い豚肉が生産できます。
厳しい養豚業界
以前「トウキョウX」というブランド豚の育成者の方にお会いして、養豚業界についていろいろ聞いてきました。
豚の世界もかなーり奥が深いですが、日本の養豚業の将来はかなり厳しい。
このままだと、国産豚は高級品になりそうです。そして血統の世界なので野菜のように単純に海外から輸入というわけにはいかないのが難しいところです。
カロリーベースの自給率を問題にするなら、畜産をなんとかした方が良いと思いますね。
豚とサツマイモについてはこの辺りの本が面白かったです。