農業よりも食に対する考え方を見つめたい

なぜ農業をするかというと食料を生産するためというのが第一の目的だと思いますが、その食の分野がそもそもどうなのかな?ということが、日本の食や農業に関わってきて感じることが多くあります。

もちろん農業自体にもいろいろな問題はあります。
高齢化、休耕地、補助金頼りなど個別の課題は、各地方に数多く存在しています。

ただ、地域の経済事情や土地や文化との結びつきにより、いまのような構造になってしまったので、この出来上がってしまっている今の構造をがらりと変えるのは多くの地域においては無理だと思っています。
地域の妬みや軋轢など、負の感情や作用をすべて受け止めてでも、変えていくという強いリーダーシップをもった人物(が率いる集団)が必要です。

農業よりも食に対する考え方の問題

本当に食にまつわるいい加減な情報を垂れ流す人や団体は多く存在します。
メディア等で流れてきた情報を鵜呑みにするのではなく、正しい情報がどれなのかを判断するためには冷静な目と勉強が必要だと思います。

食に関しては究極的には個人の問題ですから、自分が美味しいと思ったものを食べれば良いと思っています。もちろん、好きなものだけを食べれば良いというわけではなくバランスは大事だと思いますが。

食からアプローチする

最近自覚したのは、自分には「日本の食文化を守りたい、農業をどうにかしたい」という高尚な思いよりも、

  • いろんな食べものや食べ方がある(=食文化がある)のに、人材や流通、食べ方を知らないなどの理由でなくなっていくのはもったいない。
  • 食は世界共通の話題だし、文化を知るうえで重要なファクター。食を通じてお互いの文化を理解しあえる、懸け橋になるのでは。

という思いが大きいなと思いました。

食からの活動が結果としていろいろな農業の諸問題は解決していくのではないか?と思っています。