サツマイモによる国際ビジネス展開と国際貢献

先週末に開催された日本いも類研究会主催の「サツマイモ産業振興研究セミナー」に参加し、川小商店・代表取締役社長の齊藤浩一氏による「大学いも文化とビジネス」をテーマとした事例発表を聞いてまいりました。

シンガポールで催事販売してみたところ、焼き芋・大学芋が好評で、日本の2.5倍ほどの価格になったにも関わらず売れたということ。日本産のサツマイモだけではなく、インドネシアやフィリピンで生産されたサツマイモを使うことで年中供給される体制を作っていること、またその活動を通じて、各国を支援していきたいとの思いを伺いました。

サツマイモによる国際貢献

サツマイモの生産量が多い国は貧しい国が多いのが現実です。
サツマイモの生産から販売までを一気通貫して行う六次産業化の導入による所得の向上、サツマイモのフェアトレードによる現地農家への還元など、サツマイモビジネスの展開で国際貢献できるところは大きいと思います。

大学芋だけではなく、焼き芋・干し芋・芋ケンピなど、東南アジアや中東でも受けそうなサツマイモ菓子は多いです。これらの事業を海外で展開してみるのは今後の夢です。

インドネシア産サツマイモを使った大学芋

試食タイムでは、おいもやさん興伸で売られている、日本産サツマイモを使った「小町」とインドネシア産サツマイモを使った「みやび」という大学芋をいただきました。

個人的には、インドネシア産大学芋も美味しかったですが、年配の方からするとやや固くて食べにくいとの評価でした。これについては、関東/関西で大学芋として売られているものが違うということに起因するのではないかと推測してます。

大学芋の関西風・関東風

私は関西出身なので大学芋といえば、カリカリしたものと思っていましたが、今回試食させてもらったものはホカホカで飴も軟らかいものでした。

諸説ありますが、もともと関東の大学生に人気があったことから「大学芋」という名前がついているとおり、関東風が正式なものみたいです。関西風は中国料理に近く「中華ポテト」と呼ぶのが正しく、お酢や醤油が入った甘辛い味付けで飴がカリカリになっています。

そういえば、セミナーの席で日本・大学芋愛協会の会長という方にお会いしました。
面白い団体・活動で、さつまいもエバンジェリストとしては、何か一緒にやっていきたいなと思いました。

日本・大学芋愛協会