さつまいもをネットで売ることに挑んだ3年間の話

2012年の秋に始まり、2014年冬まで3シーズンに渡って、さつまいも通販を営んできました。
さつまいもカンパニーで事業を引き継いで続けていきますが、ひとつの区切りとして3年間について書きたいと思います。

1年目

最初はいも類全般に注目。
いも類に注目したのは、主食としてのポテンシャルがありながら、米や麦、豆に比べると地位が低く感じたこと。
いも類の地位向上をはかりながら、専門ショップとして販売できれば面白いな~という考えから開始しました。
(他にもいろいろ考えてですが、結局は面白いと思えるかどうかで決めたところが大きい)

いも類全般を扱う通販サイトを目指していたので「おいもオールスターズ」という名前にして、さつまいもだけじゃなく、じゃがいも、山芋、菊芋などとりあえずいも類を全般的に扱ってました。

反省点としては、「いも類全般」としたことで、
通販をする上で重要なSEO対策の打ち手が分散する。コンテンツを作るのが大変。
仕入れ先の農家さんは、じゃがいも、さつまいも、山芋などのうち、どれか一種類だけを作っているので、種類を増やそうとするとそれだけ取引先を増やす必要がある。
など、つまりは時間と手間がかかる割には、売上が伸びにくいのがつらかった。

2年目

1年目の反省から扱う商品に絞り込みが必要との結論に。
コンスタントに売れていたのはやはりさつまいもだったので、さつまいも一本にすることにしました。

ちょうどお手伝いいただける人が出てきたので、さつまいもに絞って仕入れ先の農家さんを一緒に開拓。
九州だけではなく、茨城県、新潟県、埼玉県などに足を運んで、交渉。
何件かの農家さんがお付き合いいただけるとのことでしたが、販売時期や注文方法などについて、すんなりと話がまとまらず、結局あまりラインナップが増えませんでした。

この頃は、さつまいも原料のお菓子類も扱おうと、加工品を作ってるメーカーなどにも商談に行き、スイートポテトや干し芋も取り扱っていました。

満点青空レストランで紹介されたさつまいもの品種を、通販で売っているサイトがうちともう一か所しかなかったことで、注文が殺到するといううれしいハプニングはありましたが、一方でクレームも発生したので(テレビで紹介していたほど美味しくない等)、メディアによる紹介はメリット・デメリットの両方があるなと感じました。

3年目

お菓子の販売が伸びないので、青果とお菓子を同じサイトで買い求めないだろう、じゃあどっちがやりたいのか?と考えたら、やはり青果だろうということで、青果一本に絞り込み。
ラインナップとしては2年目と変わらずですが、セット品の名前や説明を変えたり、レシピ紹介をしたりと少しだけ変更。

別の事業が忙しかったこともあって、あまり新しい手は加えられなかったですが、昨年度からのリピーターも出てきたりして、さつまいもに貢献できているという実感が少しわいてきたところでした。

総括

産地直送という仕組みなので、どうしても3Kg以上での販売になってしまいます。
友人・知人に言われることが一番多かったのが、この量の問題です。

「3Kgもさつまいも買ってもそんなに食べられない」

もちろん生鮮野菜に比べると日持ちしますし、きちんと保存してあげれば一か月以上楽しめるものですが。
あとは、食べるために時間がかかる、食べ方に工夫がないというのも大きいかもしれません。

また、これは販売側の問題ですが、量だけではなく時期などについても柔軟に応じることができないもの改善点です。

今期はこれまでの反省を活かして、すこし販売モデルから見直しをかけるつもりです。

さつまいも通販のこれからについては、後日書きたいと思います。